「松井さんに教わったこと Part13」
<61>
東2局の平場でいきなり西家が北をポン。
ここでは何を想像したら良いでしょうか。
考えられるのはホンイツ?トイトイ?チャンタ?くらいでしょうか。
そうなってくると色選択とか、19字牌を切る時とか注意しますよね?
その西家、河を見ますと「9s1m9m7s・・・・・」になってます。
コリャもうピンズのホンイツっきゃないっしょ^^!
ろこは思うわけです。
「にゅ〜。。きっと何か他の役牌があるなぁ。 發かなぁ。東かなぁ。中かなぁ。」
ところが松井はヘッチャラで東とか切ってくる。
發も中も全然フツーに切っちゃう。
「ぬわぁ〜。。松井さん危ないよぉ!」
ろこがそう思っても、なんだか「鳴けば?と言わんがばかりに」字牌を切ってくるのです。
結局東も中も發も鳴かれず、そのまま流局。
ろこはピンズが余っちゃって聴牌できず、松井は余裕でメンタンピンか何かの聴牌。
対局後、松井に聞きました。
「松井さん、字牌とか絞ったりしないのですか〜?」
「絞る必要なんてないじゃーんヾ(@^▽^@)ノ」
「(゚ロ゚;! だってホンイツですよ?!」
「うむ、そうだね。 じゃあ、西家の北ポンのホンイツって何点?」
「バカホンだから2000点かなぁ。」
「うむ。 ドラもマンズだし、他の役牌が無ければ2000点止まりだよね。
だから、私は東を“ホレ、鳴いてみ?”って言う感覚で切ってみたんだ。
彼は鳴かなかった。 鳴けなかったんだ。 トイツで持ってないんだから当然だ。
つまりね、北を序盤でポンすること自体が間違いだったんだよ、彼は。
東とか中とか、他の役牌を重ねると言う感覚が足りない、その程度の打ち手だ。
要するに舐めたのヾ(@^▽^@)ノ
2000とわかった時点で彼はもう私の眼中ににないですよ。
まあ、もしも東を鳴かれたら3900になるので少し考える。 中や發打ちをね。
でも、3900とわかれば、今度はこっちが5200を作れば良いだけの話でしょ?
しかも、例え2000でもホンイツを張っちゃったらそんなにオリられないものでしょう。
こっちがドラやドラ近辺の出にくい待ちになったとしても彼は打ってくるよ。
わかったかな? 相手に点数をバラしてしまうのは、これだけ不利な事なんだよ。」
明快だよなぁ。
「19m133467p9s東發北北」
こんなハイパイだったら、確かにホンイツくらいしか手は無いですよね。
これで北をいきなりポンしてしまう打ち手を松井は舐め切ったのです^^;
例えば6順目に「12334679p東東北北中」になったとします。
これでも北はポンしない、東ならポンしても可、それが松井流です。
もちろんオーラスで2000点あれば逆転トップになれる、と言う状況なら別ですけど。
「私は東を“ホレ、鳴いてみ?”って言う感覚で切ってみた」
「もしも東を鳴かれたら3900になるので少し考える」
「3900とわかればこっちは5200を作れば良いだけの話」
「例え2000でもホンイツを張っちゃうとそんなにオリられない」
このへんの感覚がとても大切ですよね。
あくまでも麻雀は点取りゲーム。
相手より高い手が来れば勝負に値するし、低ければオリ気味に打っても良し。
その点数的な判断材料を相手に与えてしまうことの不利は非常に明確なことです。
しかも松井はある意味「判断材料を得る意味で東を切ってみる」事を行っている。
これがイイですよね〜。 とってもイヤらしいと言いますか^^;
ろこも松井から「眼中にない」と思われていること多いんだろうなぁ(;´▽`)
(04.11.27)
◇
<62>
「私はね、基本的に聴牌までは絞ると言う事をしないのです。」
前項ホンイツ絡みのお話だったのもう一つ。
松井はホンイツに対して「絞る」と言うことをあまりしません。
よく「上級者は絞りがキツイからなぁ。」などと言ったりしますが、松井はそうでもない。
例えば自分がトップの時とか、捨て身の一色手に対して絞ると言う事はあるかも知れませんが、
そう言った条件がない限りは「相手がホンイツ3900なら、こっちは8000を狙う」が基本になります。
勿論、ピンズのホンイツっぽい下家がダブ南をポンし、2枚くらい役牌が切れたあとに9pと6pが切れた、
いかにも「ダブ南ホンイツ張りましたぁ!」みたいな状況においては判断は変わってきます。
ピンズがドラ色の場合も変わってきて然るべきでしょう。
しかし、そう言う「聴牌気配」に至るまでは、松井はあくまでも攻めるほうを中心に考えます。
そうなんですよね。
下家がピンズ集めてるからと言って、ピンズ切らずにモジモジしていると
自分の手が「234m1346677p234s」とかになっちゃって(爆)、
もうこうなったら6か7をアンコるか、2p引いて67シャボくらいしかなくなってしまう。
だったら多少は鳴かれてしまって、下家の手を進めてしまうかも知れないけど、
「23466m34678p234s」とか、「234678m3477p234s」とか、
3色含みの満貫を狙えるところまで頑張ってみるほうがバランスが取れる訳です。
ましてや前項のような「バカホン2000点でぇ〜す
ヘ(゚◇、゚)ノ~」みたいな相手なら、
松井は「恐るに足らず」とばかりに勇猛果敢に攻めてくるでしょう。
攻守のバランス、押し引きのバランス。 本当に難しい面だとは思います。
しかし、「絞りは上級者の証」とか言うのは松井流には全く当てはまりません。
無闇に絞って攻守のバランスを崩してしまっては元も子もないからです。
とある東風仲間にこんなことを言われたことがあります。
「松井さんってさぁ、意外に絞りが甘いよね。」
なかなか鋭いっす^^ 正解です^^ 絞ってないもん^^
「絞りが甘い」と言われちゃった松井。
きっとこんな台詞を返すでしょう。
「えー、だって意味ないじゃーんヾ(@^▽^@)ノわはは」
(04.11.27)
◇
<63>
今回はちょっと、と言うかカナーリ変りダネですのでご容赦を^^
昔のプロ野球にはいろんなタイプの選手がいました。
どんなフライでもオヘソのところでポケットキャッチをする「ヘソ伝」こと山田伝外野手。
かつぐような構えから自在にヒットを量産した「天びん打法」の近藤和彦外野手。
打者で言えば「一本足打法」の王貞治選手が筆頭でしょうか。
ピッチャーにも多く存在します。
剛球とフォークボールで一世を風靡した「マサカリ投法」の村田兆次投手。
やる気があるんだか無いんだかわかんない「ペンギン投法」の安田猛投手。
股間にマウンドの土が付いてしまう程の大きなステップで投げ込んだ「ザトペック投法」の村山実投手。
野手にも投手にも実に様々なタイプ、個性を持つ選手がいて、本当に輝いていました。
プロゴルフの世界でも同じです。
なんでもかんでもスライスで攻めてマスターズだけ勝てなかった「スーパーメックス」ことリー・トレビノ。
打った後そのまま歩き始めてしまう南アフリカの「黒ヒョウ」ことゲーリー・プレイヤー。
静止すること30秒、チンバックから一気にスイングする「フライングエルボー」の“帝王”ことJ・ニクラウス。
ふざけてるようにしか見えないスイングで7色のタマ筋を打ち分けた「魔術師」ことチチ・ロドリゲス。
日本では極端なニーダウン・スタイルで驚異的なパットを次々に決めた「東洋の神秘」こと青木功。
青木は日本人選手として史上初めて米ツアー(ハワイアン・オープン)で勝ちましたが、
それを決めたのは100ヤード、ピッチング・ウェッジによる劇的なチップ・イン・イーグルでした。
それによって青木は「100ヤード以内は世界一」と言われ、昨今名誉の「殿堂入り」を果たしたのです。
今の野球界・ゴルフ界には個性的な選手が殆どいません。
スポーツ学のようなものが進歩し、個性よりも確実性や効率などを求める傾向が顕著で、
どの選手を見ても同じような投げ方をし、同じようなスイングをします。
ゴルフで言えば、アーニー・エルス(南ア)や伊沢利光がどんなに「美しい」と呼ばれるスイングをしても、
チチ・ロドリゲスのような地を這うような低い弾道なのにグリーン上でピタッと止まるようなタマを打って、
観客から「オォ〜〜!イッツァ・マジック!」と大歓声を浴びるようなことはないでしょう。
これは確実に「スポーツ学の進歩」と言えるのだと思います。
しかしながら、「面白さ」と言う点では昔に比べて足元にも及びません。
さて、麻雀はどうでしょう。
ここでも紹介したような気がしますが、松井はこう言いました。
「昔はじっくりと手作りをして、最終充分形になってから勝負する人が多かった。
また、相手の手を読み切って行くタイプが殆どで、私の全盛期もそうでした。」
おそらく、多くの個性派が存在したのではないでしょうか。
また、「かっこいい勝ち方」が尊重されるような風潮があったのではないでしょうか。
松井が 「(強さとは)効率とかの問題ではない部分によって出るような気がする。」
と言ったのは最近ご紹介しました。
しかし松井の牌効率が悪いかと言えばそうではなく、間違いなく最高峰の牌効率を以って
闘牌しています。
「早いリーチは1−4ソウ」とか「(河に)1メンツ落としたらアガれない」とか、
そんな古くからの格言は殆ど意味の無い、それこそオカルトの世界だと思います。
今は「牌効率によって最も効率の良い聴牌をし、リーチをしてツモ上がりをする麻雀こそ最強」
と言うような、デジタル打法とでも言うのでしょうか、そう言う事を唱える人も多く存在します。
ろこは思うのです。 松井の麻雀は、
「タイガー・ウッズの飛距離と、チチ・ロドリゲスのテクニックを兼ね備えている」
麻雀なのではないかと。
言い換えれば、抜群の牌効率(デジタル)と、深遠な読み(アナログ)が複合した、
現在考えられる最も強い麻雀なのではないかと。
松井本人が「調子のいい時は場全体をイメージできる」と言っていますので、
逆に言えば「調子が悪い時はあんまり見えない」ともとれます。
つまり、調子によってその持てるポテンシャルは変わる訳です。
もしも完全デジタル打法、つまりは目に見える情報だけを総合して効率を求め、
(松井のするような)“読み”と言うモノは一切排除した打ち方が出来る人が現れたとしたら・・・・
もしかしたら松井は負けるのかも知れません。
しかし、松井がその持てる能力をフルに発揮している時は、どんなに完璧なデジタル打法でも、
松井を打ち負かすことは困難だと思います。
なにしろ、デジタル打法には加味されない「目に見えないところにある牌」が見え、
しかも「そこで人間が何を考えるか」と言う心理戦を巧みに操って「4人分打つ」訳ですから。
イマイチ調子の出ない時の松井は、「完全デジタル」に敗れるかも知れません。
そしたら松井は地団駄を踏んで悔しがるでしょう。 悔しがって益々闘志を燃やす事でしょう。
「悔しがれると言うのは、一番大切な“才能”なのです(^-^」
だから、ろこは松井の麻雀が好きです。
人間が好きなので麻雀も好きになっちゃった感は拭えませんが、
少なくとも、ろこが見た麻雀の中で「最も力強く、繊細で、大胆で、魅力的な」麻雀です。
たとえ日立製作所の最新型スーパー・コンピュータが一番強い麻雀を打つ時代になっても、
ろこはひたすら「松井流」を追い求めたいと思います。
ちっとも上達しないろこですけど、いつか対戦相手の方から
「ろこちゃんは何だか“小松井”になって来たなぁ^^」と言われる日を夢見て。
(04.11.27)
◇
<64>
むぅ。。
なんだか前項、結論めいちゃって、終わっちゃう雰囲気が出ちゃったなぁ(爆)
まあいいや^^
ここはテキトーにメッセのログでも張ってお茶を濁しつつ、続く雰囲気を出そう^^
「下家の○○さんのチンイツ。」
「はい。」
「すごい仕掛けだ。 反松井流だなこりゃ。」
「ヽ(ろ⌒∇⌒)ノ わはははっ!」
「むぅ、でも○○さん、すごい引きー。」
「確かに〜^^;」
「うむ、私のメンツ選択は正解だったな。」
「ほよ? どう言うことですか?」
「おそらく1チーされたあと、2mで私がチンイツ振ってた。」
「なんでわかるのですか?」
「え? だって2345777 888ポン 123チー っぽくない?」
「そんなんわからんってぇぇぇぇぇぇ!!!」
「(゚ロ゚;え?! 普通ですけどぉ?!」
この人にゃぁ、一生かなわない気がする(;´▽`)
(04.11.27)
◇
<65>
うはは^^ 前項おもろい^^
ちゅか、こう言う「松井スゲー」的なことってしょっちゅう遭遇するんです。
でも「実用性」に欠けますね(爆)
なので、ちょっと実用性のあるものを張ってみます。
詳しい点数状況などは、ご自分でお考え下さい^^(爆)
読み方次第でけっこう為になる会話だと思われます^^
「ちなみに、私の(他家リーチに対する)4s、強い。」
「はぃ〜〜!そう思いましたぁ!」
「そのこころは?」
「えっと〜。。。んと〜。。。。わかりません。。。」
「親は役役鳴いて、4順目ドラ切って、マンズのホンイツ(親満貫)。」
「間違いなくそうですね。」
「うん。 そして一番困るのが、その親にツモられての4000オールで連荘。」
「はい。」
「だから4sはいいの。振っても。」
「(゚ロ゚;! 点数わかんないじゃないですか!」
「私がドラ1枚使い、だからいいところドラ1くらいだろ、と勝手に想像。」
「はい。。」
「満貫あるかも知れないけど、それでもまだトップ。」
「はい。。。」
「だから、3900とかでリーチに振ったら超ラッキー。」
「(゚ロ゚;・・・・・」
「それにね、3900だと2位3位4位が平たくなって、みんな2位獲りに走る。」
「(゚ロ゚;・・・・・・・・・・」
「だからむしろ振りたい。 好都合だから。」
「ひぃぃぃぃ。。」
「とにかく注視べきは親。
この場面、振らずに自分が上がれるのが一番良くて、
なんだかわかんないうちに流れちゃうのが2番目に良くて、
3900振っちゃって、それなりの点差でオーラストップに進めるのが3番目で、
8000振っちゃっても、僅差でオーラストップを迎えるのが4番目に良くて、
とにかく一番悪いのは親に振っちゃうのと、親にツモられちゃうこと。
だったら3900振っとこうか〜〜〜! と言うのがトップ取れる確率一番高い。
それがこの“強い4sのこころ”です。 以上(^-^;」
これが松井の言う「トップをとるための大局観」です。
でもなぁ。。。
なかなか出来ないですよね〜。。
ろこが同じ立場で同じように4s切ったとしても、
いいところ「あぅ〜〜。。当たりませんように。。(祈)」みたいな感じだろうなぁ^^;
間違っても「3900に刺され!」とは思わないと思います^^;
一味も二味も・・・・・・いいえ、100味くらい違うんだよなぁ、松井の麻雀。
(04.11.27)
◇
「松井さんに教わった事 14」に続く♪
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